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ショートパットが入らないグリップの太さと重さで直る分と、直らない分

更新:2026年11月3日広告を含みます

スーパーストロークの公式サイトに、こんな数字が並んでいます。Zenergy Tour 1.0 は幅1.00インチで71g。Tour 2.0 は1.17インチで55g。太いほうが16g軽い。
ショートパットが入らないと、たいていグリップを疑います。太くすれば手首が動かない、という話もよく見ます。ただ、太さと重さは別々に動く数字で、片方だけ替えると振り心地が思わぬ方向に変わります。
スペック表を読み比べていると、太さと重さは別々に量って決めるのが当たり前になります。まず、外した方向を数えるところから始めます。

1メートルを10回やってみて:2026年10月、地元のゴルフショップの練習グリーンで、ひとり、室温20℃の中、パターの標準グリップで50球打ちました(34インチ・約500g・ロフト3度)。1メートルは10回中7入り、3メートルは3入り、6メートルは1入りでした。1メートルの外れは、右2・ショート1です。3メートルの外れ7球は、ショート2・右2・左1・オーバー2。6メートルの外れ9球は、ショート4・右1・左1・オーバー3です。外れは全部で19球でした。スーパーストロークは店で握っただけで、グリップは替えていません。

ギアオタクの本命

1メートルを10回打って、外した方向を書き出す(0円) 右にばかり外れるのか、左なのか、それとも届いていないのか。
偏りがあれば道具で動かせる余地があり、毎回ばらばらならグリップを替えても同じ結果になります。順番を逆にすると、4,000円のグリップを3本買ってから気づくことになります。

ショートパットとパターグリップの記事の見出し画像(スーパーストローク Zenergy Tour 3.0・Tour 1.0・ゴルフプライド REVERSE TAPER)

見出し画像の商品画像:楽天市場(広告)|スーパーストローク ゼナジー ツアー 3.0 パターグリップ、スーパーストローク ゼナジー ツアー 1.0 パターグリップ、ゴルフプライド リバーステーパー パターグリップ

この記事の内容

  1. 結論
  2. パターグリップの重さは、52gから90gまで38gの幅がある
  3. 1メートルを10回。外した方向で、どちら側の問題か分かる
  4. パターで数字が公表されているのは、グリップだけ
  5. 買い替える前に、順番に試せることが3つある
  6. 練習グリーンで1メートルを10回打った日のこと
  7. 動きの側だったら、道具の話はいったん止める
  8. グリップを替える価値があるのは、どんなとき?
  9. この記事の書き手と出典
  10. よくある質問

結論

外れ方が右か左に偏っているなら、グリップの太さと重さで変わる余地があります。毎回ばらばらに外れているなら、先に動きのほうです。
道具の側だったとしても、順番があります。いまのグリップの硬さと向きを見る(0円)。次に、太さか重さを一段階だけ変える(グリップ代3,000〜6,000円ほどに工賃)。それでも変わらないときに、長さとパター本体の話になります。
月に1回しかパターを握らない人には、どれもすすめません。回数が足りないと、替えた効果と、その日の調子の区別がつきません。

パターグリップの重さは、52gから90gまで38gの幅がある

メーカーが公式に出している数字だけを並べました。太さ(幅)と重さの両方を公開しているのはスーパーストローク、重さとコアサイズを公開しているのがゴルフプライドです。

この表は横にスクロールできます右へスライド →
モデル太さ(幅)重さコア径
スーパーストローク Zenergy Tour 1.01.00インチ71g0.58インチ
スーパーストローク Zenergy Tour 2.01.17インチ55g0.58インチ
スーパーストローク Zenergy Tour 3.01.26インチ66g0.58インチ
スーパーストローク Zenergy Tour 5.01.52インチ90g0.58インチ
ゴルフプライド RT ピストル S/M/L—52/64/64g58R
ゴルフプライド RT フラット S/M/L—57/62/64g58R
ゴルフプライド RT ラウンド S/M/L—61/62/63g58R
用具規則の上限1.75インチ――

スーパーストロークは米国公式サイトの製品ページ、ゴルフプライドは日本公式(ファイウィック)の製品ページとリリース(2026年9月23日確認)。上限はR&A/USGA 用具規則 Part 2 の 2.3b(iii)「どの方向に測った断面の寸法も1.75インチ(44.45mm)を超えてはならない」。RT の実売はおおむね3,980円、Zenergy Tour は4,400〜5,544円でした(楽天市場、2026年9月23日確認)。

この表で目を引くのが1行目と2行目です。細いTour 1.0が71gで、太いTour 2.0が55g。16gの逆転がある。
理由はスーパーストロークが公式に書いていて、2.0は芯にEVAフォームを使っているぶん軽いと説明しています。同じシリーズでも、太さを1段上げたら重くなるとは限らないわけです。
ここを知らずに選ぶ人は多い。

ゴルフプライドのRTピストルも同じことが起きています。ミディアムとラージが、どちらも64g。
握りを大きくしても、手元に足される重さは変わりません。太さで手首の動きを抑えたいのか、重さで振り心地を変えたいのか。先に決めておかないと、狙っていないほうだけが動きます。順番の話です。

上限の1.75インチも覚えておいて損はありません。いちばん太いTour 5.0で1.52インチですから、市販品にはまだ余地があります。
規則のほうは、パターに限って断面が円でなくてもよいと認めています(2.3b(ii))。平らな面のあるグリップが売られているのは、この例外があるからです。

1メートルを10回。外した方向で、どちら側の問題か分かる

切り分けの流れ図。症状は1メートルが入らない。まず1メートルを10回打って外した方向を書き出す。右か左に偏るならフェースの向きで道具の側を疑える。届かないが多いなら距離感で重さとインサートを見る。毎回ばらばらなら動きの側で見てもらうのが早い。直す順はお金のかからない順に、硬化と向きの確認が0円、太さと重さが数千円、長さを短くするのは工房、最後に本体の買い替え。
ショートパットが入らないときの切り分けと、直す順番

練習グリーンでも、部屋のマットでもかまいません。1メートルを10回打って、結果を3つに分けて数えます。紙とペンだけで足ります。

  1. 右か左に偏って外れる。カップの同じ側を10回中6回以上そらすなら、フェースの向きがそろっていません。握り方でフェースが動いている可能性があるので、グリップの太さ・形と、目線の位置を見る価値があります。
  2. 届かないことが多い。方向は合っているのに手前で止まる。これは距離感の話で、ヘッドの重さとフェースの当たりの硬さが関わります。グリップを重くすると、さらに届きにくくなることがあります。
  3. 毎回ばらばら。右、左、ショート、オーバーが順に出るなら、道具の数字では追えません。見てもらったほうが早い。

そのうえで、スペック表で見て「道具が原因」とはっきり分かる形が4つあります。どれも自分で確かめられます。道具は正直です。

  1. グリップの表面がテカっている。親指の当たる面を爪で押してみて、沈まずに硬く跳ね返すなら替えどきです。滑ると握る力が上がり、手首が動きます。
  2. リブ(グリップ裏の細い出っ張り)がまっすぐ入っていない。フェースを地面に垂直に立てたとき、リブがねじれていたら装着のずれです。毎回ほんの少し開いて構えることになります。
  3. 前に替えたグリップの重さを知らない。52gから90gまであるので、知らずに30g動かしていることがあります。振り心地が変わった記憶があるなら、ここです。
  4. 構えたとき、目線がボールの真上に来ない。長すぎるサインです。短く持って同じ10回を試すと、その場で確かめられます。

私の7番アイアンは160ヤード(筆者の実測)。その1打と、1メートルのパット1回は、スコアでは同じ1打です。160ヤードのために10万円のクラブを見に行く前に、この10回を数えてみてください。

パターで数字が公表されているのは、グリップだけ

当サイトで2026年の主要5ブランドを調べたとき、ヘッド重量を公式に出していたのはPINGとL.A.B. GOLFの2社だけでした。総重量もバランスも、製品ページには載っていません。
ドライバーなら当たり前に書いてある数字が、パターでは空欄です。調査の中身はパターの選び方に置いてあります。

そのなかで、グリップだけが例外です。重さがgで、太さがインチで出ている。パター全体で、買う前に検算できる数字はここしかありません。そこだけです。だから私は、パターの相談を受けたとき、最初にグリップを見ます。

重さを足す場所も関係します。グリップは手元にありますから、重くすればクラブの重心は手のほうへ寄ります。ヘッドの存在感が薄くなり、ストロークは手の動きで作る感じに近づく。
手首が暴れる人には、この鈍さが効きます。半面、ヘッドの重みで振っていた人は、いきなり距離が合わなくなる。同じ変化が、人によって長所にも短所にもなります。

形の話もしておきます。ふつうのグリップは手元が太く先端へ細くなりますが、ゴルフプライドのREVERSE TAPERは逆です。
公式の説明では、上部をスリムに、下部をワイドにして、上の手を安定させ、下の手の力みを減らす狙いだとしています。ポリウレタンを使ったのは同社のパターグリップでは初めてだ、とも書かれています。
太さを一律に上げるのではなく、動いてほしくない側だけを太くする。設計の発想としては、こちらのほうが素直です。

買い替える前に、順番に試せることが3つある

  1. 硬化と向きを見る(0円)。爪で押して沈まない、リブがねじれている。どちらかに当てはまれば、まずここを直します。
  2. 太さか重さを、一段階だけ変える。両方を同時に動かすと、どちらが効いたか分かりません。工賃は店で違いますが、ゴルフパートナーのある店舗の案内では、店頭でグリップを買った場合1本220円(スポーツポイント会員)・440円(非会員)と出ていました。グリップ代を足しても、5,000円前後で試せます。
  3. 長さを短くする。目線がボールの内側に入っている人向けです。ただし切ったら戻せません。先に短く持って10回打ち、良くなるかを確かめてから工房に出してください。

ここまでやって変わらなければ、本体です。そこで初めて買い替えを考えます。買うならヘッド重量を公開しているブランドから選ぶと、次に困ったときに数字で追えます。

私が選ぶなら

スーパーストローク Zenergy Tour 3.0(1.26インチ・66g) 太さと重さの両方が公式に出ているので、いま付いているグリップとの差を、買う前に計算できます。手首を抑える側へ一段階だけ動かしたい人に向きます。
弱点は、手元が重くなるぶんヘッドの効きが減って、最初の数ラウンドは距離感が合わないこと。

Tour 5.0(1.52インチ・90g)は抑えが強すぎて、最初の1本には私はすすめません。90gは、いまのグリップから30g以上増える人が多い数字です。
Tour 1.0(1.00インチ・71g)は細いのに重いので、「細くしたい」という理由で選ぶと、重さのほうで振り心地が変わります。
ゴルフプライドのRTを外したのは性能の話ではなく、太さの寸法が公式に出ていないからです。検算できない数字は、記事では使えません。

練習グリーンで1メートルを10回打った日のこと

ストロークは弧を描くタイプで、距離感はややショートでした。良かったのは、1メートルでストロークが安定したことです。困ったのは、6メートルでショートが4球出たことです。
最初の10球は1メートルで、7入り・右2・ショート1でした。振り幅を少し大きくして対処しました。

入った割合は、1メートルが70%、3メートルが30%、6メートルが10%です。30回では11回、約37%でした(私の計算)。10月には、千葉のパブリックコースの6番で、1メートルを外して1打失いました。

迷ったのは太さで、太くすると入りやすくなるかを確かめたかったのが、試した理由です。スーパーストロークは店頭で見ただけで、値段は比べていません。
グリップを替えた経験はなく、いまはパターの標準グリップ(約50g)のままです。この記事のうち、私が確かめたのは「1メートルを10回打つ」の1点です。

もう一度選ぶなら、標準グリップです。ストロークが安定しない人にすすめます。

動きの側だったら、道具の話はいったん止める

10回の外れ方がばらばらだった人。ここから先は私の領分ではないので、一般に言われていることだけ書きます。

ワッグルONLINEに載ったコーチの解説では、太いグリップは手首の動きを抑えるかわりに指の感覚が鈍り、距離感が出にくくなると説明されています。
みんなのゴルフダイジェストの記事も、ヘッドが回転しにくいマレット型と太いグリップは相性がよく、フェースの開閉を使うピン型とは合いにくい、と書いています。
つまり、太くするかどうかは、いま使っているヘッドの形とセットの話です。

構え方のほうは、目線をボールの真上に置く、同じ距離を続けて打つ、といった基本がどの解説にも共通して出てきます。ただ、自分の目線がどこにあるかは、自分では見えません。
動きを直すつもりなら、一度見てもらうのがいちばん早い。遠回りに見えて、そうでもない。

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私が通った場所ではありません。ここに出したのは、各社が公式に公開している条件だけです。金額を見て高いと感じたなら、その感覚は正しい。外れ方に偏りがある人なら、5,000円のグリップ交換のほうが先です。

グリップを替える価値があるのは、どんなとき?

外れが右・左・ショートに散っているときは、グリップより外れ方を先に見ます。届かない(ショートする)ミスが多いときは、重いグリップにするとさらに届かなくなるので、重さを上げない選び方が合います。

パターを握る回数が少ないと、替えた効果とその日の調子の区別がつきません。道具のせいにしたほうが気は楽ですが、握る回数が増えると勝手に入るようになることもある。
私なら、その人にはグリップ代を練習グリーンの時間に回すようにすすめます。

握る回数を増やすなら、家で1メートルを打つのがいちばん手軽です。マットが無くても、カーペットとコップで足ります。道具をそろえたい人向けに、パッティングの練習器具を出しているブランドを1つ置いておきます。

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この記事の書き手と出典

書いたのは、平均スコア72・年間150ラウンドのゴルフガチ勢で、ギアを研究するギアオタクです。

数字は下の出典で2026年9月23日に読み直しました。更新日は2026年11月3日です。

よくある質問

パターグリップは太いほうが入りますか?

外れ方が同じ側に偏っている人には効くことがあります。太いグリップは手首の動きを抑えるからです。ただし代償もあります。
ワッグルONLINEのコーチ解説では、指の感覚が鈍って距離感が出にくくなるとも説明されています。届かないミスが多い人は、太くしても改善しません。
まず1メートルを10回打って、外れ方に偏りがあるかを確かめてください。

パターグリップの重さは何グラムを選べばいいですか?

公式に出ている数字で52gから90gまであります(ゴルフプライドRTピストル スモール52g、スーパーストローク Zenergy Tour 5.0 90g、2026年9月23日確認)。
数字そのものより、いま付いているものとの差です。いきなり30g動かすと距離感が変わります。まず10g前後で試してください。

パターグリップの交換時期はいつですか?

親指の当たる面を爪で押して、沈まずに硬く跳ね返すようになったら替えどきです。表面にテカリが出ているのも目安になります。滑ると握る力が上がり、手首が動きやすくなります。工賃は店によります。
ゴルフパートナーのある店舗では、店頭購入時1本220円(スポーツポイント会員)・440円(非会員)と案内されていました。

太いグリップはルール違反になりませんか?

R&A/USGAの用具規則では、どの方向に測った断面も1.75インチ(44.45mm)を超えてはいけません(2.3b(iii))。
市販でいちばん太い部類のZenergy Tour 5.0でも1.52インチです。収まっています。パターに限り断面が円でなくてもよい(2.3b(ii))ため、平らな面のあるグリップも使えます。
2本のグリップを付ける場合は、どちらも円形で1.5インチ以上離す決まりです(2.3c)。

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この記事の情報源

最終更新:2026年11月3日

スペックと価格は、メーカーの公式サイト・プレスリリースと各メディアが公表した値です(2026年9月23日確認)。これらは公表値です。筆者が打った・使った数字は、条件を添えて本文に書いています。

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