中古アイアンのおすすめランキング1〜2世代前の5本を、飛距離・正確さ・ミスへの強さで並べた
更新:2026年11月2日広告を含みます
中古のアイアンは、何を基準に選べば失敗しないのか。基準は、飛距離・正確さ・ミスへの強さの3つです。
この3つで1〜2世代前の5本を並べると、いちばんおすすめできるのはスリクソン ZX5 Mk II でした。2023年と2024年、2年続けて同じ比較テストの総合1位で、正確さも1位です。
中古には、ロフトと本数の落とし穴があります。その落とし穴を先に知っておけば、安く買っても「買って失敗した」と悔やまずにすみ、狙ったところへ打つことに集中できます。
平均72・ベスト68で、クラブの作りを研究してきたギアオタクとして、良いところは遠慮なくほめ、微妙なところは微妙と書きました。
打ってみて:中古アイアンは、打って確かめました。この記事の1位の ZX5 Mk II は、ラウンド12回とインドアの練習場4回で使い、7番のキャリーは163ヤードでした(10月にインドアの TrackMan で自分で見た数字)。T250 は、ネットの大手中古店で値段を見たあと、打ちました。5番は、表記23度が実測22度で、1度立っていました。
ギアオタクの本命
スリクソン ZX5 Mk II(2022年11月発売・当時の価格 6本 138,600円) 狙ったところに落ちる。これがこのアイアンのいちばんの長所です。
18機種の比較テストで、正確さが1位、総合も1位。前の年のテストでも総合1位でした。
2年続けて1位を取ったアイアンは、私が調べた中でこれだけです。作りは、軟鉄 S20C を鍛造したボディに、クロムバナジウム鋼のフェースを組み合わせたもの。
やわらかいボディで打感を作り、強いフェースで初速を足す。7番は31度で、立てすぎていません。
1〜2世代前のアイアンを探す
PING i230 アイアン(2023)
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この記事の内容
結論
飛距離だけで選ぶなら、3位の PING G430 です。7番が29度。国内の計測でキャリー166.4ヤードと、5本の中でいちばん飛んでいます。
止める球で選ぶなら、2位の PING i230。落下角50.5度は5本でいちばん大きい数字でした。
買う前に、いまの7番のロフトを調べてください。33度から29度に替えると、同じ7番でもほぼ1番手ぶん飛びます。上の番手との間が詰まり、下のウェッジとの間が開く。中古アイアンでいちばん多い失敗です。
飛距離・正確さ・ミスへの強さで、中古アイアンのおすすめ5本は?
順位の観点は3つです。飛距離、正確さ(狙いからの散らばり)、ミスへの強さ。米国の MyGolfSpy が20人のテスターで行った比較テストの順位と点を使いました。
計測器は GCQuad、ボールは Pro V1。米国仕様での計測です。
アイアンは、型ごとに別のテストになっています。飛び系の中上級者向け(1・4・5位)、中上級者向け(2位)、やさしさ重視(3位)の3つ。別のテストの順位は、そのまま比べられません。
同じテストの中での位置として読んでください。
| 順位 | モデル(発売・当時の価格) | 7番のロフト | テスト(機種数) | 飛距離 | 正確さ | ミスへの強さ | 総合 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | スリクソン ZX5 Mk II(2022年11月・6本 138,600円) | 31度 | 飛び系・中上級(18) | 6位 | ◎ 1位 | 4位 | ◎ 1位 |
| 2位 | PING i230(2023年1月・1本 30,800円) | 33度 | 中上級(19) | 8.2点 | 8.1点 | 8.8点 | 8.2点(2番目) |
| 3位 | PING G430(2022年11月・1本 26,400円) | 29度 | やさしさ重視(17) | 16位 | 6位 | 5位 | 8位 |
| 4位 | ミズノ Mizuno Pro 245(2023年9月・6本 151,800円〜) | 30度 | 飛び系・中上級(18) | 5位 | 8位 | 7位 | 4位 |
| 5位 | タイトリスト T200(2023年8月・6本 165,000円) | 30.5度 | 飛び系・中上級(18) | 12位 | 3位 | 8位 | 5位 |
国内の個人サイト masa-golf の計測(GCQuad・7番)も並べます。打った人のヘッドスピードがモデルごとに少し違うので、差の向きを見る材料です。
- ZX5 Mk II(31度):ヘッドスピード36.2m/sでキャリー161.2ヤード、打ち出し21.8度、落下角47.3度
- G430(29度):キャリー166.4ヤード、スピン4,356回転、最高到達点35ヤード、落下角48度
- i230:キャリー160ヤード、ボール初速51.7m/s、最高到達点36.4ヤード、落下角50.5度
なぜこの順位なのか
| 順位 | モデル | この順位にした理由 |
|---|---|---|
| 1位 | スリクソン ZX5 Mk II | 正確さが18機種の1位。飛距離は6位、ミスへの強さは4位で、弱い項目がありません。6本セットの当時の価格も5本でいちばん安かった。 |
| 2位 | PING i230 | 落下角50.5度で、止まる球ならいちばん。ミスへの強さも8.8点です。2位にした理由は飛距離。7番で160ヤードは、G430 より6ヤード短い数字でした。 |
| 3位 | PING G430 | 国内の計測でキャリー166.4ヤード、左右のぶれは0ヤード。ただ、米国のテストでは飛距離が17機種の16位と、結果が割れています。数字が割れている分、3位にしました。 |
| 4位 | ミズノ Mizuno Pro 245 | 飛距離は5位で、1位の ZX5 Mk II より上。ただ、正確さは8位にとどまり、国内で測った数字が見つかっていません。裏づけの薄さで4位です。 |
| 5位 | タイトリスト T200(2023年) | 正確さは3位。ただ、飛距離は12位で、当時の価格は5本でいちばん高い。精度も飛距離も ZX5 Mk II が上なので、5位にしました。 |
アイアンは狙うクラブなので、正確さを先に見ました。そのうえで、飛距離とミスへの強さです。観点が変われば、順位も変わります。自分がどの観点を先に見るかで、読み替えてください。
1位から5位まで、ほめる所と微妙な所
1位 スリクソン ZX5 Mk II。正確さが、頭一つ抜けている。飛び系のアイアンは、飛ぶかわりに散る。そう思われがちですが、ZX5 Mk II は18機種の中で正確さが1位でした。
飛距離は6位、ミスへの強さは4位。弱い項目がありません。国内の計測でも、落下角47.3度。グリーンで止まる高さが出ています。
番手は4番からウェッジまであり、6本セットの当時の価格は138,600円。5本の中でいちばん安いセットでした。
微妙なところは、飛距離が6位にとどまること。飛びだけなら、同じテストにもっと飛ぶアイアンがあります。発売が2022年11月なので、溝のすり減った個体も混ざります。中古ではフェースの写真をよく見てください。
こんな人にピッタリ
- グリーンを外す原因が、距離より左右のずれ
- 鍛造のボディで、やさしさも欲しい
- 7番が31度前後のアイアンから買い替える
2位 PING i230。止まる球なら、これがいちばん。7番が33度。5本の中でいちばんロフトが寝ています。そのぶん球が高く、国内の計測で落下角は50.5度。
硬いグリーンで止めたい人には、数字がはっきり味方します。中上級者向け19機種のテストで総合8.2点は2番目、ミスへの強さは8.8点。上級者向けの形なのに、ミスに強い。
ここが i230 のえらいところです。1本単位で買えるので、中古で番手を足しやすいのも得です。
微妙なのは飛距離。7番で160ヤードは、29度の G430 より6ヤード短い数字です。飛ばないアイアンに替えると、セッティング全体がずれます。もう一つ。
国内の試打記事はロフトを31度と書いていて、PING 公式の33度と食い違っています。中古では、前の持ち主がロフトを立てていることもあります。買う店で実測を聞いてください。
こんな人にピッタリ
- アイアンは飛ばすより止めたい
- 番手を1本ずつ買い足したい
3位 PING G430。飛ぶうえに、左右にぶれない。国内の計測でキャリー166.4ヤード。同じロフト帯の平均より約4ヤード先でした(同サイトの比較)。左右のぶれは0ヤード。
比較テストでも、ミスへの強さは17機種の5位、正確さは6位です。やさしいアイアンを中古で、という人には、まずこれをすすめます。
微妙なところは2つあります。米国のテストでは、飛距離が17機種の16位でした。国内の計測とは逆の結果です。
やさしさ重視の組はもっとロフトを立てた機種が多く、その中では飛ばない側になる、と私は読んでいます。もう一つは見た目。
ヘッドが大きく、国内の試打記事も「見た目が良いとは言いづらい」と書いています。構えて気になる人は、やめておいたほうがいい。
こんな人にピッタリ
- アイアンの打点が散る
- 球が上がりにくい
- 見た目より結果
4位 ミズノ Mizuno Pro 245。飛距離は、1位の ZX5 Mk II より上。同じテストで飛距離が5位。総合も4位です。
4番から8番はクロムモリブデン鋼、9番から下は軟鉄の精密鍛造(ミズノのリリース)。長い番手は飛ばし、短い番手は打感を取る、という作り分けがいい。
微妙なのは、正確さが8位にとどまること。そして、国内で測った数字を私が見つけられなかったこと。裏づけは米国のテストだけです。6本で151,800円からと、当時の価格も高めでした。
こんな人にピッタリ
- ミズノの鍛造で、飛距離も欲しい
5位 タイトリスト T200(2023年)。正確さは3位。フェースが鍛造、ボディが鋳造。同じテストで正確さは18機種の3位でした。狙う精度で選ぶなら、ZX5 Mk II の次に来ます。
ここは微妙、とはっきり書きます。飛距離は12位。飛び系の組に入っているのに、飛ばない側です。当時の価格も6本165,000円で、5本の中でいちばん高い。
精度も飛距離も ZX5 Mk II が上なので、タイトリストでそろえたい人の1本、という位置づけにしました。
こんな人にピッタリ
- ウッドもウェッジもタイトリストで、流れをそろえたい
ロフトが1度違うと、7番の飛距離は何ヤード変わる?
中古アイアンで、いちばん数字にしにくいのがロフトの差です。この記事の3本の国内計測(GCQuad・7番のキャリー)から、1度あたりの差を計算しました。
- G430(29度)と i230(33度):(166.4 − 160) ÷ (33 − 29) = 1度あたり1.6ヤード
- G430(29度)と ZX5 Mk II(31度):(166.4 − 161.2) ÷ (31 − 29) = 1度あたり2.6ヤード
- ZX5 Mk II(31度)と i230(33度):(161.2 − 160) ÷ (33 − 31) = 1度あたり0.6ヤード
3つの組み合わせで、0.6〜2.6ヤードとばらつきました。打った人もヘッドスピードも違う計測を並べているので、ロフトだけで飛距離は決まらない、というのが正直な読み方です。
目安として使うなら、真ん中の1.6ヤード(G430 と i230 の差を、4度で割ったもの)です。
これを、自分のセッティングに当てはめます。必要なのは、いまの7番と8番の飛距離の差(番手間隔)だけです。
- 式:ロフトの差(度)× 1.6 ÷ 番手間隔(ヤード)= 何番手ぶん変わるか
- 例:33度から29度に替える人。4 × 1.6 = 6.4ヤード。番手間隔が7ヤードなら、6.4 ÷ 7 = 約0.9番手。ほぼ1番手ぶんです
- 例:同じ人の番手間隔が10ヤードなら、6.4 ÷ 10 = 0.64番手。1番手には届きません
番手間隔が狭い人ほど、同じ4度でも番手のずれとして大きく出ます。7番を替えたら、上下の番手との間隔が詰まっていないか、同じ式で全番手を確かめてください。ロフトは、買う前に店へ実測を聞くのがいちばん確実です。
スリクソン ZX5 Mk II アイアン を買える店
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中古のアイアンセットで、買う前に確かめる5つ
- 本数と番手。5本セットか6本セットか。5番が入っているか。モデルによって「6本」の中身が違います。PW の下をどのウェッジにつなぐかまで、先に決めます。
- 7番のロフト。この記事の5本でも、29度から33度まで4度開いています。4度は、ほぼ1番手ぶんです。いまの7番と比べてください。
- シャフトの銘柄と硬さ。セットの中で、1本だけ違うシャフトが混ざっている出品があります。全番手の写真と表記を見ます。
- ロフトとライ角をいじってあるか。軟鉄のアイアンは曲げて調整できるので、前の持ち主が立てたり寝かせたりしていることがあります。実測値を出している店を選ぶと安心です。
- フェースの溝と、ソールの傷。7番と PW は使う回数が多いぶん、先にすり減ります。この2本の写真が無い出品は、私なら見送ります。
ライ角がなぜ大事かは、チーピンはクラブが原因?に数字で書きました。短い番手ほど、1度のずれが方向に効きます。
中古より新品を選んだほうがいい人
新品のほうがいい人
- 長さ・ライ角・シャフトを、測って合わせてから買いたい(PING は新品ならライ角を選んで注文できます)
- 価格の箱で、型落ちの新品と中古の差が小さかった
- セットの写真から、溝のすり減りやシャフトの混在を見抜く自信がない
中古で十分な人
- いまの7番のロフトと長さを知っていて、同じ流れのモデルを選べる
- 届いた現物を、自分の目で確かめられる
新品の2026年モデルは、アイアンのおすすめランキングと最新アイアン 2026で、7番のロフトをそろえて比べています。
あなたの7番は、何度でしたか。ソールの刻印か、メーカーの旧モデルのページで調べてみてください。
中古の値段を調べ、打ってわかったこと
この記事の1位の ZX5 Mk II は、打ったアイアンです。買ってはいません。ほかの4本(PING i230・G430、ミズノ Pro 245、タイトリスト T200)は、触った程度です。
| 使った物 | 打った量 | 中古の値段(ネット大手の表示) | 数字 |
|---|---|---|---|
| スリクソン ZX5 Mk II 6番〜PW | ラウンド12回・インドアの練習場4回 | Bランク 62,000円 | 7番30度・キャリー163ヤード(10月・インドアの TrackMan) |
| タイトリスト T250 4番・5番 | 打った | 2本で31,000円(Bランク) | 5番は表記23度、実測22度 |
T250 の実測は、10月に5番を、店のロフト・ライ測定機で測ってもらいました。表記23度に対して実測22度で、1度立っていました。費用は、店のサービスで0円でした。
ライ角の調整は、していません。工房で聞いた費用は、6本で3,300円・2日でした。
買う前に見るのは、4つです。①7番のロフト(表記がない店は買わない)、②フェースの溝の写真(PWとウェッジのすり減り)、③返品条件(7日以内に返品できる店)、④同じ機種の新品を練習場で試打できるか。
打ってから決めれば、62,000円のセットを買って「合わなかった」と後悔する失敗を避けられます。
この記事の書き手と出典
平均スコア72・年間150ラウンド、ドライバーのヘッドスピードは46m/s、持ち球は軽いフェードの筆者が、公式の数字を読み比べ、使った物は自分の数字も書いています。
打った ZX5 Mk II と T250 は「中古の値段を調べ、打ってわかったこと」の節に分けて書きました。公式の数字の引き算や並べ替えは筆者がしました。更新日は2026年11月2日です。
よくある質問
ロフトが1度違うと、飛距離は何ヤード変わりますか?
この記事の3本(国内の計測・7番のキャリー)から計算すると、1度あたり0.6〜2.6ヤードとばらつきました。目安は、G430 と i230 の差を4度で割った1.6ヤードです。
打った人のヘッドスピードが違う計測なので、ロフトだけで決まる数字ではありません。
中古アイアンは何年前のモデルまでなら選んでいいですか?
決まった年数はありません。アイアンは世代ごとの性能の差が小さく、2022年発売のスリクソン ZX5 Mk II は、2023年と2024年の比較テストで続けて総合1位でした。
年数より、溝のすり減りと、ロフト・ライ角がいじられていないかを見てください。
中古アイアンで、いちばん飛ぶのはどれですか?
この記事の5本では、7番が29度の PING G430 です。国内の計測(GCQuad)でキャリー166.4ヤードでした。
ただしロフトが立っているぶん、いまのセットより1番手近く飛ぶことがあります。上下の番手との間隔を先に確かめてください。
5本セットと6本セット、どちらを買えばいいですか?
5番アイアンを使うかどうかで決めます。5番を打たない人は、6番からの5本セットにして、空いた枠にユーティリティを入れるほうが組みやすいことが多いです。
PING のように1本単位で売られていたモデルは、中古でも番手を選んで買えます。
中古アイアンのライ角は調整できますか?
軟鉄の鍛造なら、工房で曲げて調整できます。ステンレスの鋳造は硬く、曲げられる幅が小さいのがふつうです。この記事の5本では、ZX5 Mk II と Mizuno Pro 245 が鍛造、G430 と i230 はステンレスです。
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この記事の情報源
- MyGolfSpy:Best Player's Distance Irons of 2024(米国仕様・18機種・20人、2024年8月14日更新)
- MyGolfSpy:Best Player's Distance Irons 2023(15機種・ZX5 Mk II が総合1位)
- MyGolfSpy:Best Player's Irons 2024(19機種・20人、2024年6月26日更新)
- MyGolfSpy:Best Game Improvement Irons of 2024(17機種・20人、2024年12月17日更新)
- masa-golf:スリクソン ZX5 Mk II アイアン 試打(GCQuad)
- masa-golf:PING G430 アイアン 試打(GCQuad)
- masa-golf:PING i230 アイアン 試打(GCQuad)
- ダンロップ公式:スリクソン ZX5 Mk II アイアン(価格・ロフト・素材)
- PING 公式:i230 アイアン
- PING 公式:G430 アイアン
- ミズノ ニュースリリース:Mizuno Pro 241・243・245(2023年8月18日)
- タイトリスト ニュースリリース:T100・T150・T200(2023年8月4日)
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